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腰痛の話−1

 ここでは、腰痛を例にして、症状の発生メカニズムを説明します。「腰痛」と一口に言ってもその病態は様々で、痛む場所、痛みの質、痛みの現れ方などが異なるものです。しかし、どの症状であっても、その発生は脳からの命令が腰の周囲の筋肉に対してしっかりと伝わらないことで、腰の安定性が低下することによるのです。筋肉がしっかりと腰をサポートできないことで、筋肉や関節にかかる負荷を増大させてしまうのです。では、なぜこのようなことがおきてしまうのでしょう。その原因としては、外傷、ストレス、悪い姿勢、同じ動作の繰返し、不規則な生活などが考えられます。

 ぎっくり腰の場合、よく「物を拾おうとした」時の動作で起きたりしますが、この「物を拾おうとした」動作が原因ではありません。また、「重い物を持った」時に起きたという場合でも同じです。これらは、単なるきっかけでしかありません。要するに、そうした動作をする際に、腰の周囲の筋肉がそうした動作に対応する準備ができていなかったことによるのです。
つまり、「物を拾おうとした」「重い物を持った」時に腰の周囲の筋肉に脳からの命令がしっかり伝わらないことで、腰に無理な負担がかかって傷めてしまったのです。


 原因がストレスにある場合には、単に「脳→筋肉」の間での神経の滞りが起こります。従って、カイロプラクティックの治療としては、そのストレスまでアプローチしなければいけないということになり、腰だけを治療しているだけではいずれ再発してしまうことになるのです。

 

 

 

 長時間の悪い姿勢や同じ動作の繰返しなどの偏った身体の使い方、外傷などが原因となる場合、腰の周囲のセンサー(このセンサーは、皮膚、筋肉、靭帯、関節などにあり、感覚を受容しています。)の働きが悪いことで、正しい情報が脳に伝えられず、そのため脳からも動作に必要な十分な命令が出せない、つまり「センサー→脳→筋肉」の関係の中で起こります。治療としては、センサーがしっかり機能するように適切な刺激を与え、運動も行っていくことになります。また、外傷が原因であれば、その外傷の程度によっては、外傷時のトラウマまでアプローチする必要があるかもしれません。



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